ねこまるさんのところで知りました。
三重県みどり町の自治会が、
猫を捕獲して保健所に持ち込む、という旨の回覧をまわしていたということなのですね。
ネット上で、中止の要請を呼びかけられていました。
虐待法にはあたらない、敷地内に毒餌を撒くのも効果的、
猫は容赦なく駆除するに限るなどの文面が。
三重県亀山市みどり町の猫は、保護団体が引き取ることになったのですが、
(上記のリンク先のねこまるさんの記事でくわしくお知らせしてくださっています)
これ、ほんとに回覧で回ったなら、書いた人は色んな認識がだいぶアレだなーと思っていたのですが、
今朝管轄の鈴鹿保健所に電話で確認したところ、
私がお話した方は最初警戒する風情でしたが、(理不尽な罵倒などもされてるのでしょうか)
丁寧に熱心にお話してくださいました。
やはりねこまるさんのところでお知らせしてくださっている通りでした。
まず野良猫がいるのは事実なこと。
捕獲の予定を知らせる回覧が回ったのも事実。
しかし、毒餌云々に関しては、そういう意見もあるという例として、
二度目の回覧として、回したとのこと。
自治会の意見ではない、ということなんだと思いますが、しかし軽率です。
誤解でした、で済まないですよ、実行する人が現れなかったとも限りません。
鈴鹿保健所としては、これらを知ったのは二度の回覧が回された後であったこと。
事実確認後、自治会に静粛を求めたこと。
どうもこの文面は、猫を虐待しようという趣旨の集まり(?)が言っている内容と非常に似ていることから、そういった団体(?)から流れたものではないか。ということでした。
そして、職員さんは、
「こうなる前に自分たちにできることもあったと思います」とポツリとおっしゃいました。
私は、
殺処分以外の道を拓かれた、熊本の保健所のことはご存じだと思います。
あれは殺してもらって、それでおしまい。というわからない人に、
こんこんとお話をされた職員さんなどの大変な努力によるところが大きいと思うんです。
今回、こうした形で保護団体に引き取られることになりましたが、
こうして明るみに出なければ、毒餌云々というのはなかったとしても、
捕獲されるのは事実である以上、結局保健所で殺処分という形を迎えることになってたわけですよね。
本当に大変なことだとは思いますが、そういった形でない道を、
どうか作っていただけるよう、頑張ってくださいお願いします、と伝えました。
どんな形であろうと、
迷惑な生き物がいなくなればそれでいいのだ、と思うなら、
それを許すなら、
いうまでもなく、私たちは、駆除を企画した人の言うところの
「獣」にすら遠く及びません。
人が人であるのは、その叡智によってではないでしょうか。
こういったときは、お電話しましょう。お手紙ファックス、したためましょう。
声をあげましょう。
自分は社会の認識の一端であるという、認識を持ち、
あなたがお感じになったこと、それを伝えましょう。
「自分よくわかんないすけど、ひどくないですかね」、とかでもいいんです。
正直、じゃあどのように具体的に形作っていくのか、って意見は専門家に丸投げでもいいんです。
できないんだったら言うなっていうのは、
専門的な知識や実行力がなかったら、意見できないことになってしまいます。
国民みんながみんな、政治家でなくてもいいんです、
実行力じゃなくて、意見を提供する人だって必要ですもの。
私たちが人間であるように、相手も人間なので、なるべくこちらの気持ちがそのまま伝わるように、
話し合いの土台を自ら壊すことないよう、
心を配りながら、訴えましょう。
PR