昨夜、ビックリ箱ごっこ(嬢が段ボールに隠れ、そこからボインと飛び出して、段ボールをのぞいてるチーモの頭を軽く両手で挟む遊び。すっごくスリリング)をするために、嬢がスポッと段ボールにインしました。
(お、はじめましたな。誘ってますな。)と私も遊び場に赴く途中で、
ふと、寝るとき用の手袋をリビングに置いてきてたのを思い出したので、
「ごめん嬢ちゃん、すぐ戻るから待ってて。ほんとすぐだから。」って部屋を出たのでした。
最近忘れぽくてね。いろいろ忘れちゃうのよね。
チーモ、リビングでリンゴをお呼ばれされちゃって。
もぐもぐしてたら10分くらいたっちゃって。
あ、いかんいかんと、部屋に戻ったら、

・・・・・・ごめん。

なんか、そんな目になるほど待たせてしまって・・・
あの・・・ほんと、すいません。

眠いわけじゃないのですよ、この子。
開いてるのか、それとも閉じてるのか。
なんともいえぬ瞳で、しばらくの間、遠くを見つめていた嬢ちゃんでした。
あわわ。

遊びだしたらパッチリおめめに戻りました。ホッ。
この前、職場で、自動ドアが開いたの。
お客さんだなと思って、お迎えに行ったら誰もいない。
普通人の顔があるあたりを無意識に見てるんだね、でも誰もいないのですよ。
そして視界の下の方に茶色いなにかがあって、目線を落とすと犬がいたの。
しっぽふってて。シュールだった。お、お買いもの?
だれ?なに?と思って、ちょっと呆然としてると、
すっごくフレンドリーだったわんこの表情がしょぼんとして、出て行こうとしちゃって、
うちの店の前、車がたくさん走ってるもんですから、
ラガーマンもびっくりの華麗なタックルを犬にきめました。
あらあらどうしまちょと思ってたら、泣きそうなご老人が飛び込んできて、
「ああよかった!」て。
ご老人曰く、首輪がすっぽぬけたんですって。わー
危なかったよー!「なんにもなくてよかったー・・・車怖いんだよ!うちに入ってくれてえらいねぇ、ありがとうねぇ」って犬に言ってたら、
「前に散歩中、この店の前でおねえさん(キャア!)に撫でてもらったことあるんですよ」っておじいさんが言うんです。
それで腑に落ちたの。
入ってきた時の、あの親しみのこもった目。
そして私が気づかずに、ただびっくりしてたら、がっかりした目。
遊びに来てくれたのかな―と思って、すんごく胸がきゅんとした。
すぐにきづかなくって悪いことしました。
嬢が黙ってても、その目で饒舌な気分なのか無口な気分なのか、
そういえばわかる。目は口ほどにものをいうって、ほんとだね。
饒舌な瞳、なんて愛しい。うーん、この愛しさはなに。
WITHOUT WORDS.ラブ。
言葉より洗練して、私も人間相手にこそ、使えるようになりたい。パチパチ(まばたき)
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