「ジュルのしっぽ」のこのページを読むたびに、涙が出てきます。
私は讃美歌ってのがあまり好きじゃなくて。神を信じてないのですね。
正確には、信仰のために他者を攻撃するのもやむなしという人間を、なんだけど。
まぁでもこれは難しくって、生まれたときから信仰が決まってるとかの面もありますしね。
とにかく何か、他者を攻撃したり、思考力を奪う宗教には、不信感を抱いています。
あ、いえいえ、私も信じてる神はいるのですよ。
嬢の中に、父母の中に、ユスリカの頭の、美しく緻密なボンボン飾りにそれはいる。
「神」という名前かは知りませんが、本来神であったものがそこにいるのは知ってます。
「神」のためでなく、「わたし」と「あなた」の喜びのために、
働くことを喜んでくれる何か。
罰を与えようなんて、考えたことも、罪と引き換えに地獄を、
善と引き換えに天国を与えようなんて、考えもせずに、
ただ赦すことと愛すことと楽しむことだけを
わたし達に与えたがってる何かがあることは。
そんなわけで映画、アメイジンググレイスを見ました。
このことを、そんな、2時間でなんて無理だよね!っていう感じはありますが、
やっぱり、ちょっこし涙は流れるのでした。
映画の筋立てに泣いているのではない。いーや断じてない。ダン!(杖で床を)
命が生きる愛しさに泣いてる。
この映画にあらわれる登場人物たちは、ほんの断片。
殺されていった奴隷たちの、生きのびた奴隷たちの、
それを利用した人たちの、抗おうとした人たちの、
自分に関係ないと思った人たちの、自分に関係あると思った人たちの。
ごく一部。
ああ、みんないろんな立場で生きてるなあと思って。
みんな、人も動物も植物もどういう時が幸せで、
わたしは、どう生きたいかなあと思って。
ちょびっと泣いた。
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