嬢ちゃんは運搬屋さんになる。
運搬するのは、大体おもちゃ。
色んな所に、持ち運び、落としてくる。
ルールがあるのかないのか、よくわからない場所にも落ちている。
自分の寝床や、くつろぐ場所に運ぶのは、ほとんど決まってる。
赤ちゃんのころもらったもので、今はほとんど使わないおもちゃを。

ぶたさんのグローブと・・・?
(右にあるのは使いかけのチッシュ。何度でも使うのよ!)

乙女な首輪が運搬されてた。
嬢ちゃんは意外とおしゃれであるので、
「首輪を変えてほしい」と、時々違う首輪を、チーモの元に持ってくる。
いきものは、ちゃんと聞いてる。
かわいいかわいいって言われたこときちんと覚えてるし、
「ピンクより赤が似合う」って言ったら、それも覚えてる。
ほんとなんだよ。
いつだったか、嬢が首輪入れから新しい首輪を持ってきたので、
(嬢が気分で選べるように、自分でとれる場所においてあるのです)
取り替えるために、今してる首輪を外そうとしたら、拒んだことがありました。
困っちゃって。だって、首輪変えたくて来たんでしょう?首輪外さなきゃ。
何度かトライしても、拒む拒む。
そのうちなんとなくピンときて、今つけてる首輪をそのままに、持ってきたのもつけてみた。
ダブル付け。
嬢は、静かにしてた。やっとわかったのね、みたいに。
首輪つけかえると、もうみんなに、かわいいかわいい言われるから、
これが自分を、さらにみりょくてきに見せるんだなってことは知ってるんだよね。
だから、2つつけたらもっとかわいくなると思ったのかな。
たぶん、そうなんだな。
(・・・ブハァー!)(たまらず吹き出す)
そう思ったら、もうたまらなくって、じょうちゃんファッション!おしゃれ!かわいい!
って、ほめ倒した。ほんとにかわいかった。
でも見た目はやっぱり、その、あまりセンスがいいとは言えないのだった。
見るたび、かわいいのとおかしいのでたまらないので、1日で一つにさせてもらいました。
はしゃいでるとこを、通りがかったふりで、
「あれ?嬢ちゃんちょっと待って、
うーん、すっごくかわいいんだけど・・・やっぱり一つだけの方が上品みたいよ?はずす?」
とか言って。
なつかしいわぁ。
嬢の首輪はやわらかくて軽いコットン製、いざという時カチッと外れる安全首輪です。
鈴はつけたことありません。人間には便利かもしれないけど、猫族、耳いいからね、
チリンチリンなるの、私だったらいやだから。
あとハントする生き物にとって、音を立てたくないのに音が鳴るってストレスなんだって。
獲物に見つかっちゃうでしょう。
嬢は、首の毛がはげないタイプのやわらか首輪で大きくなったんだけど、
色気だしてチーモが違うメーカーのかわいいの買ったら、嬢ちゃんの首毛はげちゃって・・・。
二度と戻らなくて・・・。
子猫ちゃんの育て主様、首輪はファッションだけじゃだめですぜ!
そんで、普通の首輪ははげますぜ、はげたら生えてきませんぜ。
たのみます。
この乙女首輪、何日か前から私の元に持ち込んでたんですよね。
でもなんか、替えてあげてなくって。
あっちゃこっちゃ目につくとこに運んでた。
今、首輪を手に取って「替える?」って言ったら、「ンニャー!!」っておっきい声でかけてきました。
先に洗濯したかったんだけど、まぁいいか。
乙女仕様のかわいい子ちゃんになりました。
そうか、ファッションの秋したかったんだね。ごめんね、冬になっちゃって。