夜の食事を終えた嬢が、薄暗い廊下のテーブルの上(夏の時期のベッド)に横たわっていました。
一緒に暮らしてると、自然と理解する、というあの感覚で、
嬢は今、リラックスしてる状態で、さらに「何かをしている」と感じたのでした。
何だろう、何してるんだろうと思って、近づいてひざまずいても、
あまり反応せずに、どこかに意識を向けてるみたい。
すぐ近くの父の部屋から、クラシックが聞こえていたのでした。
すごくきれいで、どこかノスタルジックな響きの曲。
ああ、きっと嬢は、「聞く」をしていたのね。
シッポをゆったりと優雅に、ポーン・・・ポーン・・・と揺らしてた。
何かすごく、うつくしいものがここにある。と思いました。
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