こわい夢を見ちゃったのよ。
男の人が、小さい子猫の世話をしてる。
その子猫の気管には穴があけられて太い管が入れられてる。
その子は、そうしないと生きていけないから、
そこから栄養を送ったり、おしっこやウンチを出したりしてる。
その世話を、その男の人がしてるんだけど、
ご飯を入れられるのも、おしっこうんちの世話も、
子猫はすごくつらがって、小さな体で抵抗して、おめめからは涙が出てた。
そしてその男の人も、辛さに泣きながらしてた。
どっちもつらい。
わたしには、どっちにしてもその子は助からないことがわかってて、
なのに生きるために、管を通されて苦しくて、
でも必死な男の人の気持ちもわかって、
「もういいんじゃないでしょうか、もう、充分なんじゃないでしょうか」
って、その人にすがるような、抱きしめて泣きたいような、
かなしい気持ちで駆け寄って訴える夢で、そこで目が覚めた。
ハーハーハーハーってすごく息が切れて、動悸がすごい。
しばらくやまなかった。涙は出てませんでした。
でも、怖い夢を見るといつも慰めてくれる嬢が、近くにいなかった。
離れて眠ってて、私を知らんぷりしてた。
チーモがこわい夢を見て起きてもそのうち、
確実に嬢がチーモを慰められない日が来る。
その日のために、まるで嬢に慣らされているようじゃないかと思って泣いた。
チーモ最近は、やっぱり胸がちぎれそうな日もある。
そんでもうれしい。それもうれしい。
この悲しみは、嬢と出会えたから味わえるもの。
嬢が死んでいくことだって、嬢が生まれた何よりの証なんだ。
喜ぼう。この悲しみもきちんと味わおう。
このまま戦争も起こらず、嬢も誘拐されたりせず、
最後まで、嬢といられますように。
しかしどうしてこんな夢をみたのかというと、
たぶん嬢の様子見のお薬が終わったからなんだと思います。
状態は安定するのか、それとも不機嫌ちゃんに戻るのか。
そしたらこの後どうするかって、あんまり思い詰めてないつもりだったけど、
あたしったら、メンタル弱いなー。
いや、弱いのとは少しちがいますね、家族が具合悪けりゃあたりまえだ。
あんがい思い詰めてたらしいのを自覚してなかったってのがやだなー。
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