シェルターでした。なんだか痛い日でした。
小屋にしくための新聞紙に、ホッチキス芯がついてたので、
何回か人差し指の爪を使って遠慮なくグリグリ取ってたらなにか違和感。
指先に、生き物として感じる違和感。
ああこれ、いっちゃってるかなぁ、
すごくいやだけど、大人だからちゃんと見て確認しなきゃ・・・チラッ
見たら爪が、爪が、覆うべき肉部分から外れて・・・エグレメグレに。ギエー。
痛いよー。見た途端、すっごい痛いよー。
その時珍しくビニール手袋してたんです、
だから感覚が鈍くなってて、指先も守られてる気分の強気で、バリバリとホッチキス外してたのですが、
よく見たら、ビニール手袋の人差し指の爪先部分は、とっくに穴が開いていました。
思い込みって、すごいわね!
でもチーモは強いあんちくしょうなので、未練たらしく肉にぶらぶらしてる爪を、
ブチッとやってやりました。やってやったんですよヒックヒック。
他にもいろいろ痛かった。転びそうになったり、ちくっと犬に足をかまれたり。
ボランティアに難しい子はまかされないので、普通にチーモが悪かったんですわ。
接するの初めての子で、うまく制御できなかった。
しかもあわてたチーモ、脅かすように、その子の目の前にズバッと足を出しちゃって。あほですか。
相手もすごいびっくり、「しまった!」って自分のしたことわかってるし反省してて、こっちもしょぼんとしちゃった。
チーモも、うまいことできなくって、ごめんね、ね・・・?
直後はクールに接して、時間おいてそのあとハグハグしました。
口先の軽い「パク」だったけどやっぱり痛かったから、
犬に本気で噛まれたらたぶん死ぬなあ、と思った。
犬ってすごい強いんだね、でも普段は牙をつかわないんだ、このヒトたち!って、ハッと実感して、
ガビン!と雷に打たれたようでした。ほんとに賢くてやさしいんだね。すごい肯定感。
人族は犬族に、決してやさしくしきれてないのになあ。
心に傷を負ってるんだろうなあっていう子に本気で噛まれたこともあるスタッフさんが、
「あの子が心を開いてくれた時、本当にうれしかった」って言ってて、
それ聞いた時、ものすごいあったかいものがチーモの胸を満たし、
傷ついてるヒト(人間以外も)が心を開くまでは、待ってる方やアクションする方は、
痛い思いをすることもあるのはそりゃたぶん当たり前のことなんだけど、
でもすごいことだよなーって思ったんだった。
だって、自分の痛みはもろに感じても、他者を見捨てても殺しても、痛くもかゆくもないって場合もあるわけだし。
実際その子は、「この子殺してください」って保健所に持ち込まれたわけだし。
でも、そうじゃない人も、ことも、ちゃんとある。
あれと似た感じの肯定感を感じました。
あったかい、やさしい、肯定感って理屈じゃないのね。
愛って理屈じゃないのね、ほんと。
犬のようになりたい。ねこのようになりたい。鳥のように、豚のように。人のように。
生き物のありとあらゆるいいところを、みならいたい。
チーモなんか、やっぱり意地悪言ったり、損得考えたりしちゃうのね、すごい反省してる。
すべては尊い先生だなあ。チーモもえらいけれど、みんなは自分よりえらい。
ほんとう感動しました。
あとはシェルター、トイレが使えなくて、ホトホト歩いてコンビニまで借りに行ったり。
そこでまた、ジュース買ってきちゃったり。
飲むからまたおしっこ行きたくなっちゃったり。
肉体的には痛みもありつつ、でもそれ以上にすてきな日でござんした。
あ、でも疲れて帰ってぼけーっとして、おもちゃを見せびらかす嬢をかまわずにいたら、
嬢がせっかく持ってきたおもちゃを再び持って、
「・・・ほんとうのお母さんをさがしに行く・・・」的な背中でてしょんぼりと部屋を出てこうとして・・・
あれは、その日最大の「しまった!」でした。
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