スペイン国営テレビが、闘牛の生中継を中止するそうです。
(あくまでも中継。有料チャンネルもあり、ファンや関係者からの猛反発もあるそうです。
でも確実な一歩だ)
コンムーチョメグスタ!
「子供に動物虐待を見せるべきではない」とのことです。
あ、虐待って認めてるんだね。でも、それでも文化なのか。
わたし、「日本人」は生け作りでやばーん!とか、
「日本人」はイルカ食べるなんてさいてー!っていう意見ピンとこない。
趣旨がずれてますよ。あと、ひとくくりにすんな。
逆に、犬猫食べる「中国人」もしくは「韓国人」て・・・なんて思わないし言わない。
中国にも、動物権利活動家がいるの知ってる。
また、犬肉にされる犬たちが、栄養価が高くなると信じられているために肉にする前に角材でぼこぼこに殴られ、ホースを口につっこんで水を流し込まれ(重量を増やすため)、缶詰の空き缶を口輪代わりにはめられ出荷されるという、その凄惨な暴力の写った写真を持って、20年くらい前に韓国の活動家が来日していたって話も聞きました。
「これを世界に知らせてほしい」と。
人々の認識は、環境や宗教や歴史、様々なことが複雑に絡み合ってる。
人が悪いんじゃなくて、悪いものがあるとするならそれは
人の目を覆っている何かだってことを忘れずにいようとおもっちょります。
動物への偏見の自覚を人々に促したいなら、
自分も偏見に対してニュートラルでいるようにしたい。ときどき難しいけど。
私も、中国で生まれてたら犬も猫もたぶん食べてたよ。日本で牛も豚も食べてたもん。
だので、文化ってのは難しいなーと思うし、
互いの違いに対してエチケットな人でいようと思うのですが・・・
闘牛は確かに文化かもしれません。でも、同時に虐待であります。
文化である虐待。それって単なる虐待より、あれじゃないでしょうか。
テレビ中継中止を知ったの、新聞の記事だったの。
コンムーチョメグスタ!二度目!)メグスタァ!!何度だって!)
一番に思い出したのは、アンジェラ・ラファルトさんのこと。
6~7年前に新聞を通じて、アンジェラさんからお手紙を受け取りました。
こんなお手紙です。
私はバルセロナ市近郊で反闘牛の活動をしている小さな市民団体の一員です。
バルセロナには闘牛場があって、毎日のように日本人観光客が訪れます。
その愉しそうな様子をみていると、きっと伝統的なもの、
又は芸術的な見せ物を期待しているのだと感じます。
しかし私は尊敬する日本の人たちに知ってほしいのです。
少なくともバルセロナでは、闘牛は伝統的なものではないことを。
地元の人は、ほとんど足を運ばないし、
それどころか闘牛に反対する声が高まっています。
なぜ開催されるのでしょうか?
それはバルセロナでは、闘牛を観光コースの一つに組みいれているからです。
闘牛は非常に残酷な見世物です。
雄牛は苦しみながらゆっくり死に追いやられます。
本来、牛はのんびりとした草食動物で食べ物を得るために狩りをすることもなく、
何かを追い回したり、攻撃するように「創造」されたりしてはいません。
闘牛では牛を怒らせる為、闘牛場に追い込む前にわざと負傷させています。
皆さんは闘牛場がなぜ円形なのか考えたことがあるでしょうか?
もし正方形ならば、雄牛は血生臭いゲームに加わることがイヤで隅に隠れてしまいます。
円形にすることによって、雄牛が隠れる場所を完全に奪っているのです。
雄牛の目にワセリンを塗りつけることもあります。視界を濁せ、混乱させるために。
周囲で何が起きているかもわからないまま、
雄牛は隠れる場所が全くない場所に引きずり出され、ゆっくりと殺されていくのです。
すべては人間の娯楽の為だけに。
闘牛士が勝利を祝って耳や尾を切り取る時、まだ生きていることもあります。
一体何のための勝利でしょうか。
生きたまま動物が苦しめられ公開処刑される姿を楽しむ。
良識ある人達がそんなことが出来るとは思えないのです。
スペインを訪れて下さることは嬉しいけれども、
皆さんは残酷な見世物を支える一人になっているのです。
闘牛に行かないで。
派手な宣伝に、だまされないで。
この無意味な拷問をやめさせるために、力を貸して下さい。
アンジェラ・ラファルト
1月22日追記・・・
知人から
「コンムーチョメグスタってなに?大好きなら、メグスタムーチョだよ?」
と、ずばり指摘されました。
・・・そうね。
ほんとはね、わかってたのよ?最初からよ。
わざとよ、コンムーチョメグスタなんて・・・。
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