<ALIVE-newsより転載>
TVでクマ牧場への立入調査の報道
8月25日に行われたクマ牧場への立入調査について、TBSの全国ニュースで報道されました。以下のサイトで、動画で見ることができます。尚ネットニュースは数日間で見られなくなりますのでお早めにご覧ください。
<動画>
札幌市、閉園のクマ牧場に立ち入り検査
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4810009.html
2011年8月25日 TBSニュース
「環境劣悪」旧クマ牧場に立ち入り検査
7年前に閉園した札幌郊外の「クマ牧場」を札幌市が立ち入り検査しました。
動物保護団体は「今も残る13頭のヒグマが、ろくにエサも与えられていない」と指摘しています。
立ち入り検査を受けたのは札幌・南区にある「定山渓クマ牧場」です。
7年前に閉園しましたが、今も13頭のヒグマが飼育されています。
東京に本部がある動物保護団体「地球生物会議」が入手した画像。
エサは1日1回で、コンビニ弁当の残りなどが与えられているだけ。
衛生環境も劣悪だといいます。ヒグマの頭蓋骨の画像もあります。
少なくとも3頭が死後、放置されたままだと指摘し、保護団体は環境改善を指導するよう札幌市に求めていました。
国道230号線からすぐ入ったところに「定山渓クマ牧場」はあります。入り口には鍵がかけられていますが、札幌市によりますと、フェンスや有刺鉄線は最近できたもので、その前は誰でも自由に出入りできたということです。オリの中に散らばるコンクリートのブロックやゴミ。保護団体は、いたずらでゴミなどが投げ入れられているといいます。
札幌市の立ち入り検査は、管理しているホテル会社も立ち会い、2時間ほど行われました。
「一番関心があったのは、日常の飼育管理がどういう方法で行われているかということ。よく点検して、こちらの施設側に指示を出したい」(札幌市動物管理センター 上野浩所長)
会社側は「改善すべき点があるなら対応したい」と話しています。
(25日18:57)
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定山渓の旧クマ牧場、立ち入り検査…飼育管理巡り
読売新聞 2011年8月25日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110825-OYT8T00665.htm?from=popin
クマの飼育状況を確認する札幌市動物管理センターの職員ら(25日午前10時55分、札幌市南区で)
動物保護団体からヒグマの飼育状態に問題があるとの指摘を受け、札幌市動物管理センターは25日午前、7年前に閉園した札幌市南区の旧定山渓クマ牧場の立ち入り検査に入った。
同センターの職員3人は午前10時から約2時間にわたって、柵と壁で囲われた屋外の旧展示施設の飼育状況を確認したり、施設を運営する定山渓グランドホテルの従業員から管理体制などについて説明を受けたりした。
検査終了後、同センターの上野浩所長は「クマが飢えている様子はなかったが、改善が必要と思われる点もあった。指導の内容を検討したい」と話した。
同牧場は1969年に開業し、2004年に閉園した。同ホテルによると、07年6月に市から飼育許可を取った時には26頭いたが、その後、13頭が死に、現在は13頭(オス4頭、メス9頭)になっているという。
東京の動物保護団体「地球生物会議」は今月17日、札幌市に対し、同牧場が
〈1〉飼育個体数の届け出義務を怠るなど動物愛護法に違反している
〈2〉一日に1度、パンやコンビニ弁当の残りを与えている給餌方法に問題がある
〈3〉外部からの侵入を防ぐ対策が講じられていない
――などとして、改善指導するよう求めていた。
ヒグマは動物愛護法が定める「特定動物」。飼育するには5年ごとに市の許可が必要で、飼育数が増減した場合は届け出なければならない。市によると07年に許可を出して以降、同ホテルから届け出はないという。
定山渓グランドホテルでは牧場の閉園後、クマの引き取り先を探したが、見つからなかったという。同ホテルの岡庭正治総支配人は「高齢のクマが多かった。飼育状況に問題があるとは考えておらず、クマが慣れ親しんだ場所で天寿を全うさせたい」と話している。
(2011年8月25日 読売新聞)
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ツキノワグマは、ワシントン条約で商取引が禁止されているけれども、
熊胆(クマノイ)の需要があるために、密猟、密輸が絶えません。
中国では、クマを身動きもできないような狭い檻に監禁し、
胆嚢を穴を開けて、生きながらに胆汁を搾りとるという残虐行為が行われており、
国際社会から強い批判を受けています。
-WSPA(世界動物保護協会)による中国のクマ施設の調査ビデオより。
こちらも見てみてください。
●中国のクマ施設(胆汁搾取)の実態を指摘したWSPAのキャンペーンビデオ
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クマ牧場、テレビでやってくれたのですね。
マスコミ、すごい力があるツールですもの、
こういうの意識して取り上げてほしいな。
バラエティとデパ地下特集の間に挟むとかでもいいから。
こういう話って、楽しい気分にはならないし、
知らずに済むんならどんなにいいだろうと思います。
でも、明るみに出る前にもかれらはずっと、そうして生きていたんですよね。
明るみに出なかったとしても、生きているんですよね。
そういうことは、動物だけでなく、とても残念なことだけれども世界中にあって、
だからこそ、知ること、考えること、できることからすることは、
私たちの大変な武器だと思うんです。
私たちは、今、どんな世界に生きているのか。
私たちは、どんな世界に生きたいのか。
そんな思いをしなくても、生きていくことができたはずの誰かの苦しみから、
目をそらして、私たちはどこまで幸せに生き続けられるものであるか。
それは、私たちの望んだ世界であったか。
私たちが、この世界を知ろうと決意したとき、世界はその分、変化してます。
悲しみが伴うかも知れなくても、それ以上に、世界に他者への共感や思いやりという、
喜びが増えるんですもの。
世界の変化は、私たちの足元から起こります。
たった今、この瞬間、選ぶことができるんです。
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