忍者ブログ

チモッキ

思ったり、感じたり、言ったりしたこと

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

迷子も旅路の一つ

私、方向音痴の人にも驚かれるほどの方向音痴なので、
知らないところに車で行くときは、
昼間のうちに、必ず誰かを助手席に乗せて行くんです。

車のナビを使ったうえで、助手席にもナビしてもらい、
私の心のメンテナンスや応援などを担当してもらい、
そうしてやっと、独り立ちができるのです。

そんな私が、今日の夜、通りなれた大きな道沿いにあるショッピングモールにふと、寄ってみました。
みなさんにはきっと、なんでもないことでしょう。おうらやましい。
わたしは、魔が差したとしか・・・。

確かに道沿いなんだ、通いなれた道なんだ。

しかしモール内の駐車場をクルクル回らされたら、もういけません。
方向音痴に回転はご法度なのに。

ペイッと道路に出されたら、もうそこは一体どこなのか。
ちょっとした軽い外国。私、異邦人。

ところでナビのついてない車で、どこへでも行く人いますよね。かっこいい。
助手席から見てて、
(はっはーん、道路の上に出てる、
右は○○、左は××って青色の標識を見てるんだな)ってこと、
うすうす気づいていたのです。
これさえ見てたら、どこへでも行けるんだなって。
もしかしたら、世界中の人が知ってることかもしれないけど。

それをやってみたい、いえ、やってみなくてはいけないのでは?
いつまでも方向音痴でいいの?という
使命感にも似たものがこみ上げるのを、止められなかったチーモの秋。

ナビらず、ドキドキしながら発進。

途中まではよかった。
チーモが住まう町の、隣となり町の行き先(ここまで来られればわかる)へは、
まっすぐお進みと、青色看板は教えてくれたので、
ほっとして、まっすぐ走らせてました。

でもずっとずっとずーっと走って、すごく不安になってたら、
やっと現れた標識が、「直進・成田」と示しているのを見て、
戦慄するチーモ。

このままだと「え」「え」って言ってるうちに、
確実に機上の人になってる・・・ゴクリ。
「オゥ、オウランジジュース、プリーズ」って巻き舌でお願いしてる自分が目に浮かぶ。

すぐにナビして泣きながら帰路につきました。(あきらめ早い)
ショック。青色の表示は、魔法の表示じゃなかったの・・・。

ナビがなかったら、私どうなるの。
あまりのショックで、帰る道すがら、いろんなことが頭をよぎったわ。
そういや10代のころ、ATMからお金を出すチーモを見て、当時の彼がものすごい感動してたな。
「チーモはATM使えたんだねー・・・!」

まあまあこの人は何を言うのかしら、と思ったけれど・・・ふ、なるほど・・・。
私って、そんなかんじだったのか。
もしかして、ずっとそのままで来ちゃったのかな。しょぼん。

インドに初めて行く時も、ずっと行きたかったインドに、
いきなりバックパックはさすがに無謀って自分でもわかってて、ツアーで行ったの。
私としては、生意気にも、慣らし運転みたいな気分でした。
次はバックパックよ、と。

久々の海外に緊張するあまり、成田ではほんとに1分に1度の割合で、
パスポートとチケットをチェック。

そのたび、
カバンを開けてー、
厳重にしまったチケットたちを出してー、
確認してー、
私のチケットを狙ってる人が回りにいないかきょろきょろしてー、
また厳重にしまってー。

とかやっていたので、
実質は30秒に1度のチェックだったことでしょう。

そこまでしたチケットが、出国するときのゲート(たぶん)で、
なかったんですよ・・・。

なにこれ悪夢?それともドッキリ?

茫然とするチーモ。
もう。なんなのこの人。

出国できなくて、家に帰ったら、お父さんとお母さんが、悲しむだろうな・・・
チケットを無くしました、なんて・・・と、胸がえぐれていたその時、

女神が後ろから、後ろから現れたのです。
「チケット落としましたよ」と。

その時、悟ったのです。
バックパックは君には無理だよ、と、神様が教えてくれてるんだ、と。

そうでしょ?インドにつく前に、危機に陥ってますもの。
あんだけ念入りに確認しといて。
てか、いま気づいたら、日本すら出てないじゃないですか。

でもね、逆に気が引き締まってよかった。
ふんどしをぎりっと締め上げたくらいの気合が入って、
おかげさまで、無事帰宅できました。
自分を知る旅でした。(日本国内ですでに達成されてます)

でも、うっかりしすぎだよねー。

そうそう、企画した知人はインドに何度も行ってるので、
色々アドバイスをしてもらった。

着るものは何を持っていったらいいの、とか。
そしたら、「部屋着みたいなものでいい」っておっしゃるので、
チーモはほんとに部屋着を、っていうか、
パジャマみたいな服を着て行ってしまったんですよね。
いや、パジャマにもなる部屋着的な・・・(それはパジャマでしょ)

トランクの中も、ほとんどパジャマ系でした。
普通のパジャマ系に紛れて入ってる、
ちょっとおしゃれなパジャマ系の存在が、今思えばじんわりとおかしい。
おしゃれな服を用意するつもりなら、お願い、パジャマからいったん離れて。

そしたらその人(カジュアルな、でもちゃんとした格好)、
チーモのファッション見て、(パ、パジャマ着てきやがった!)みたいな顔してて、
私も(え!部屋着って言ったから!)って思ったんですが、
うふふ、バカだな、ほんと。

私は自分のこういうとこ好きなんですが、
いやいや、それはまずいよって言ってくれる人が回りにいるので、
無事生きております。ありがとう。

でもこのときは、他に相談せず、独断で支度しちゃったんだ。
何でも相談した方がいいね。
ああ、独断でタコ糸とかも持っていきました。洗濯干しに便利でしたよ。

ちなみに、飛行機は快適でしたよ、なんてったってほら、パジャマだから。うふふ。

ああ、楽しくなってきちゃった。
無事帰宅して、家族に涙ながらに恐怖を訴えて、
嬢のせな毛(背中の毛)で涙を拭いて、こうしてブログしてたら、
方向音痴のことなんて、忘れちゃいそうです。

さあ、ご飯食べて寝ましょう。
方向音痴やもろもろの苦手は、ゆっくり直せばいいわ。
準備をすれば大丈夫だし、
それで助かってることもあるのよ。(自分を慰めてる)

迷子も旅路の一つかもね。
無事帰れてよかった。神さまありがとう。
PR

Comment

無題

  • ミントママ
  • 2011-10-12 09:56
  • edit
そんな方向音痴でもチャレンジするチーモちゃんは素晴らしい。
私も標識だけを見ながら、ただひたすらドライブ・・・に憧れます。でも車線変更と右折ができないので・・・標識通りにすらいけない(涙)

ミントママさん♪

  • チーモ
  • 2011-10-12 13:57
  • edit
えへへ・・・ミントママさんありがとうございます(照れてる照れてる)

標識だけを見ながら、少しくらい迷っても動揺せず・・・憧れますよね~。
どこへでも行ける気がします。

あはは、そうそう、車線変更と右折は鬼門ですよね~!
入るべき車線に一度でも入れなかったら、もうダメですよね・・・。

でもそうか、ミントママさんもそうなのか・・・
なんだかホッとしちゃいましたよ。
コメントありがとうございました、うれしいです~!
お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

Copyright © チモッキ : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]