・・・フーン、
「わたしフェアトレードで、動物実験はしていません」か。
きみ、やさしいひとね。
いえ、当然のことです?
うーん、謙遜するとこもいいですねぇ。
どう、あたしとひとつ結婚しない?
あなたみたいなひとがいいってずっと思ってたのよ。
あなた人間じゃないけど、そういうことはあんまり関係ないと思うの。
大事なのはハートよね?
なになに・・・結婚は無理です?やっぱりぼくは石鹸だから?
そっか、残念。
え?
そのかわし、あなたをやさしく包んであげる?
顔だけじゃない、頭のてっぺんから足の先まで?
フー、なんて甘いことば。
さらには、たとえ汚れが落ちなかろうと、
使えば使うほど肌ががびがびになろうと・・・
動物実験してなければ、こちらはいっこうにかまわないのに、
(それでいいのか!?ああ、もちろんだとも!)
なのにきみは、
肌がツルツルになるだの、
毛穴の黒ずみまできれいにしちゃうだの、
しかもつっぱらないとか、
みわく的なことを言って(ボディ(包装紙)に書いてあるの)、
おんな心を引き付けるのね。
えーい、ういやつ、ういやつ!
おまえのようなかわいいやつはこうしてくれる。
お買い上げだ!
そんな会話を石鹸と交わしたのち、レジに向かう冬の日。
ドクター・ブロナーのマジックソープ。

「ブニャー」
コラコラ、きみはちがうでしょ

このお方
顔も身体も洗えるに留まらず、メイクも落とせるって。
こわいわ、あなた完璧すぎて、わたしこわいわ。
大好きなバラちゃんの香りにしました。
お風呂が楽しみです。
動物実験だらけのドラッグストアにまで、こんな商品おかれだした。
未来は明るいだな。
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